1997年頃だったと思う、レニーニ&スザーノのライブに行ったときはショックでした。
ギター(弾き語り)とパンデイロの2人だけのユニットですが、4〜5人編成のバンドに負けないくらいのパワーで乗せてくれました。
スザーノのドラムス顔負けのパンデイロワークが際立っていたのですが、2人だけだからできる阿吽の呼吸が見事でした。
たった2人のデュオだから、その場の判断でどんな展開にも持っていける。そんな機動力や柔軟性を見せ付けられた感じでした。
3人以上だと簡単にはできません。
そんなデュオをやってみたくなり、ボッサをピアノやギターの弾き語りとパンデイロで合わせてみたのですが、なかなかうまく行きません。
原因は、まずに自分の力量不足、それに加えて、パンデイロの音のデカさ。
最初はピアノと会わせてみたのですが、スタジオにあった生ピアノ(アップライト)ではバランスが取れません。
パンデイロは低音のみピックアップしてベーアンに入れたので、プラチネーラの音はほとんど生音のみ。それでもです。
結局、ステージピアノとPAを全開にしてやっとバランスが取れた感じでした。
パンデイロは音の大きさもさることながら、ダイナミックレンジが狭く(ショカーリョも同じ)、ピアノやギターの抑揚について行けません。
結局、パンデイロを諦めてタンタンをブラシで叩くことにしました。
デュオの魅力って、ペアダンスを全く同じだと思います。たった2人だから打ち合わせも何もなくても音楽を演じるできる。
やめられないですね。
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